グッドデザイン賞とは

グッドデザイン賞

2001年にこのカーブサインが受賞したグッドデザイン賞とは何なのか、どれほどすごい賞なのか、まずはそれをお伝えしたいと思います。

グッドデザイン賞は、財団法人日本産業デザイン振興会が主催する総合的なデザイン評価・推奨制度です。
1957年に通商産業省(現経済産業省)が創立され、その当時の日本は日々の食事にも困るほどの国でした。
この貧しさを脱却していくためにはデザインが不可欠である。という思いが、この制度を生みだしたのです。
以来グッドデザイン賞は、豊かな生活と産業の発展を求めて、「優れたデザイン」を選ぶ活動を50年以上も展開してきました。
この継続によって積み上げられてきたグッドデザイン賞は、約 35,000点に及びます。

グッドデザイン賞は応募された対象の中から「優れたデザイン」が選ばれます。
具体的には、1,000を超える企業やデザイナーから約3,000件の新しいデザインが毎年応募され、これを約70人のデザイン専門家が審査し、グッドデ ザイン賞に相応しいデザインを選び推奨する活動を展開しています。
しかしグッドデザイン賞は、美しさを競うコンクールではありません。
またデザインの成果を経済的な側面から評価する賞でもありません。
それは「優れたデザイン」のもつ卓越した「デザインの力」をもって、豊かな生活を築きあげ、産業の健全な 発展を導いていこうとする制度であり、デザインを通して社会を明るく豊かにしていく運動でもあるのです。

なぜ50年以上も前に生まれた制度が、今日もなお存続し発展を続けているか。それはデザインがますます重要になってきたからに他なりません。
商品や広告の分野のみに限定されていたデザインも、今日ではその範囲を大きく超え、サービスやビジネスの開発、都市環境の整備、さらには暮らし方の見直し や新しい社会システムの構築に至るまで、様々な分野領域で求められるに至りました。
むしろ21世紀は、私たち一人一人がより良く生きるために、デザインを 必要とする時代といって良いかと思います。

以上の事から、このグッドデザイン賞を受賞したカーブサインは、今の時代に必要不可欠なスタンド看板なのです。
それがジャンルを問わず様々な業種に利用されている所以であるといえます。